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貴重資料紹介

34万点の図書館資料のうち1,476点が貴重書として指定されており、その多くは東京芸術大学の前身である「東京美術学校」、「東京音楽学校」時代からの蔵書です。

*参考資料:東京芸術大学創立100周年記念貴重図書展 [図録] 東京芸術大学附属図書館, 1987.

和書

本朝畫法大傳〔写本〕★ 1冊
画法書 土佐光起著 袋綴冊子本 1690年(元禄3) 成 1822年(文政5)写
西遊日簿〔自筆本〕★ 1冊
絵入り日記 春木南湖著 袋綴冊子本 1788年(天明8)筆記
古畫備考〔原本(第20巻上,第31巻のみ写本)〕★ 53冊
画人伝 朝岡興禎編著 袋綴冊子本48巻53冊 嘉永年間(1848-53)成立
住吉家鑑定控・古画留帳〔原本〕★ 8冊
鑑定控 住吉広行ほか 横綴1冊 1782-1876年(天明2-明治9)
古画留帳 住吉広行ほか 6冊、付索引 1798-1863年(寛政10-文久3)
後藤家小道具手控〔原本〕 29冊
後藤家控帳 袋綴冊子本29冊 1675-1837年 (延宝3-天保8)

★の資料は「東京藝術大学附属図書館 デジタルコレクション」で本文がご覧になれます。

邦楽譜

三五中録〔写本〕 6冊
鎌倉時代の雅楽琵琶譜集成 藤原孝時撰 袋綴冊子本12巻6冊 芸大本は江戸時代後期書写本
一切管絃声明〔写本〕 1冊
声明(特に管絃講の理論書) 著者不明 袋綴冊子本 1916年(大正=5)? 再写
平家正節〔写本〕 38冊
江戸時代の平曲譜本 荻野検校知一編 袋綴冊子本
琴曲指譜〔版本〕 1冊
江戸時代の箏組歌・段物の楽譜集 玄水撰 袋綴冊子本5巻1冊 1772年(明和9)序 1780年(安永9)跋
大薩摩杵屋系譜〔写本〕★ 2帖
大薩摩節の系譜及び杵屋家の系譜 三世杵屋勘五郎編 折本

★の資料は「東京藝術大学附属図書館 デジタルコレクション」で本文がご覧になれます。

洋書

ホラポロ ヒエログリフィカ (1551年/ギリシャ語・ラテン語版)
Ori Apollinis Niliaci, De Sacris notis & sculpturis libri duo, ubi ad sidem vetusti codicis manuscripti restituta sunt loca permulta, corrupta ante ac deplorata. Parisiis, Apud Iacobum Kerver, 1551.
アルチャーティ エンブレマータ (1535年/ラテン語版)
Alciati, Andrea. Andreae Alciati emblematvm libellvs. Paris, Chr. Wechel, 1535.
モレッリ イタリアの画家とその批判的研究
Morelli, Giovanni. Italian painters. Critical studies of their works. London, J. Murray, 1892-1893 ; Leipzig : Brockhaus, 1891. 3 vols.
ガリンベルト 書簡文集
Garimberto, Girolamo (Hieronimo). Concetti di Hieronimo Garimberto, et de piu autori, raccolti da lui, per scrivere familiarmente. Venetia, Vincenzo Valgrisi, 1553.
ヨンストン 自然史
Jonstonus, Johannes. Historiae naturalis. Amsterdami, J.J.Schipper, 1657.
ヴァルター 音楽事典、あるいは音楽文庫
Walther, Johann Gottfried. Musicalisches Lexicon oder Musicalische Bibliothec... Leipzig, Wolffgang Deer, 1732.
フォルケル 音楽通史
Forkel, Johann Nikolaus. Allgemeine Geschichte der Musik. Leipzig, Schwickert, 1788, 1801. 2 vols.

洋楽譜

バッハ 平均律クラヴィーア曲集 第1巻、第2巻
Bach, Johann Sebastian. Le clavecin bien tempere, ou, Preludes et fugues dans tous les tons et demitons du mode majeur et mineur. Edition nouvelle et corrigee. Leipzig, Bureau de Musique de C.F.Peters,[ca.1815]. 2 vols.
ブリテン シンフォニア・ダ・レクイエム〔手稿楽譜〕
Britten, Benjamin. Sinfonia da Requiem for full orchestra, [1940]. Holograph.
ハイドン オラトリオ《四季》
Haydn, Joseph. Die Jahreszeiten : Partitur. Originalausgabe. Leipzig, Breitkopf und Haertel,[1802]. 2 vols.
 

クリストファ・N・野澤SPレコードコレクション


ご支援者様のお名前を掲載させていただました

プロジェクト「巨匠の響きよ永遠に!藝大に遺されたレコード2万枚の危機を救う」の募集が2017年2月21日午後11時をもって終了しました。延べ362名の方から、719万円のご支援をいただくことができました。本当にありがとうございます。

「ご支援者様一覧」に、感謝の気持ちを込めましてお名前を掲載させていただきましたので、お知らせいたします。
(2017年3月30日現在、ご芳名掲載可の確認が取れました方のみ掲載しています)

「ご支援者様一覧」のページへ
http://www.lib.geidai.ac.jp/nozawa/supporters.html


ご支援ありがとうございました

プロジェクト「巨匠の響きよ永遠に!藝大に遺されたレコード2万枚の危機を救う」の募集が2017年2月21日午後11時をもって終了しました。
300名以上のかたから、719万円のご支援が集まり、関係者一同、喜びあっています。

野澤コレクションを守るための資金集めを、クラウドファンディングでやってみようと決めたのは昨年11月のことです。
開始のタイミングをその年最後の蓄音機コンサートの開催日、12月13日に合わせることになり、準備期間はたったの1ヶ月でした。

ページ用の文章を書き、写真を用意し、リターンを考え、チラシを作成し、蓄音機コンサートの準備をし、その上で通常の業務をこなすという怒濤の1ヶ月をどうにか乗り越え、プロジェクトが始まると、今度はご支援額から目が離せない日々が続きます。
考えていたよりずっと早いペースで増えていくご支援と、多くの方からの励ましの言葉に、とても勇気付けられました。

段ボールに詰められたまま、館内に積まれているSPレコードをこの3年間、ずっと「どうにかしなければ」という焦りと共に見続けてきました。それがようやく、皆様のおかげで安全な保管体制が整います。目録の作成も、研究も、コンサートも、まずは「安全な保管」ができないと始まりません。
少しずつ進めてきた野澤コレクションの整理と公開は、このプロジェクトの成功を持って大きく、本当に大きく進みます。

プロジェクトを支援してくださった皆様に心からの感謝を申し上げます。
どうもありがとうございました。


巨匠の響きよ永遠に!藝大に遺されたレコード2万枚の危機を救う

寄贈された段ボール300箱のSPレコード「野澤コレクション」を、コンサートや研究に使えるようにする

2013年に、世界的なSPレコード研究家、クリストファ・N・野澤氏(1924-2013)が半世紀以上にわたって収集したクラシック音楽のSPレコードコレクション2万枚以上と、愛用の蓄音機が東京藝術大学附属図書館に寄贈されました。

このコレクションは、クラシックでは国内最大級の規模を誇り、歴史的に貴重な音源が多数含まれています。しかも、SPレコードを蓄音機で聴くと、とても豊かでリアリティのある、素晴らしい音がします。

現在、コレクションの1割程度が利用可能な状態で、これらを使用して蓄音機コンサートを開催しています。しかし、残った9割のSPレコードは段ボールに入ったまま地下倉庫や図書館事務室に積んだままになっています。

2017年から2018年にかけて、現在、書架が満杯の図書館が改築・改修され、レコードを保管する場所の目処が立ちました。これを機会にレコードを棚に並べたいのですが、重く、割れやすく、反りやすいSPレコードは、LPと違い縦置きの保存ができません。横向きに10数枚ずつ積んで保存する必要があるため、保存箱に収納して書架に並べる予定です。しかし、2万枚のSPレコードを保存するには、保存箱1箱に15枚入れたとしても1300箱が必要な上、何箱か重ねて収納できる丈夫さも求められます。

SPレコードを段ボール箱から保存箱に入れ替えることができれば、レコードリストを作る作業を始められます。また、リストが完成すれば、様々なテーマで蓄音機コンサートを開催することができます。2015年から蓄音機コンサートを10回以上開催していますが、使用したいレコードが見つからないことが頻繁にあります。

全てのレコードが使えるようになれば、蓄音機コンサートが開催できるだけでなく、演奏史の研究や、演奏家の研究に役立てることができるようになります。

そしてそういった活動や研究を通して、SPレコードと蓄音機というメディアの素晴らしさ、過去の大演奏家や忘れられた演奏家の素晴らしさを多くの方に知っていただきたいと考えています。

「 巨匠の響きよ永遠に!藝大に遺されたレコード2万枚の危機を救う」(クラウドファンディング - Readyfor のサイトへ)にぜひともご支援をお願いいたします。

(photo : 東京藝術大学 デザイン科 視覚伝達研究室 叶子萌)